

1907(明治40)年3月「玉川電気鉄道」は道玄坂上~三軒茶屋間の単線として誕生しました。同年のうちに玉川まで全線が開通し、開業当初は乗客のほかに砂利貨物車を連結して走っていて「ジャリ電」という愛称でも呼ばれたといいます。
玉電が走った国道246号線は、昭和40年代になると自動車の混雑も目立つようになりました。路面電車は自動車との道路共用のために混雑の影響を余儀なくされてしまいます。玉電は交通機関がスピードアップを求められた時代と逆行することになってしまったわけです。
1969(昭和44)年5月10日に使命を終えて走り終えるまで、じつに60年以上にもわたり渋谷方面から玉川までの間を路面電車として結んだ玉電。最後の3日間は、多くの人々に見送られました。
人々に愛された玉電は最後の3日間、花電車として飾られ晴れ姿を沿線の人々に披露した。
用賀で花電車を見送る人々! こんなにもたくさんの人が集まり、玉電の最後の姿を惜しんだ
戦中から戦後までさまざまな地域の姿を見つめて走り続けた玉電はいまは田園都市線にその役割を引き継ぎました。
しかし現在でも根強い玉電ファンが存在することも確かです。

惜しまれつつ去った玉電。その際に残されたのが三軒茶屋~下高井戸間の5.1kmを走る世田谷線でした。
スピードには欠けるものの抜群の定時制で、いまも活躍を続けていることはご存知の通り。
路面電車という形態が懐かしい玉電をどこかで思い出させてくれることもあり、世田谷線は地域の人々に愛され続けています。

写真・画像提供:東急電鉄

世田谷線40歳おめでとう!の意味を込めて、2009年4月末から5月にかけて三軒茶屋のキャロットタワーと世田谷線沿線を中心としてイベントが開催されます。
来る世田谷線50周年に向けて、沿線緑化などの取り組みもなされていくため、そのキックオフとして開催されるフラワリングツアーなど、ご紹介します。
玉電~世田谷線 40年のお祝いに
鉄道趣味がわかる本
価格:1,365円(税込)
近ごろ盛り上がりを見せている鉄道趣味の世界の入門書。これから鉄道の世界を知りたい人にうってつけであることはもちろん、既に「鉄」の世界にハマっている人もその魅力を再確認できる一冊
鉄路の記録
価格:3,150円(税込)
鉄道写真界で40年以上に渡り活躍する荒川好夫氏の写真集。国鉄時代までさかのぼるその作品のなかから傑作を収録した本書は、鉄道をカメラに収めることを趣味とする方にとっては必見です
世田谷みやげって?
世田谷区が毎年区民からの投票により決定している世田谷スピリッツ「世田谷みやげ」。その名の通り、お酒からTシャツまで世田谷を自慢できるお土産がずらりと揃っています。
まずは世田谷区産業振興公社のウェブサイトをチェック!
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