

都内でも有数の高級住宅街、岡本。田園と住宅が交じり合う世田谷らしい風景の中を歩くと、自然林をそのまま生かした岡本公園が見えてきます。そこに隣接しているのが"岡本公園 民家園"。江戸時代後期に建てられ、瀬田に残っていた古民家を移築復元した長崎家の旧主屋・旧浦野家土蔵などが、ほぼ当時のままの姿で残されています。両端には、岡本公園・静嘉堂 緑地の武蔵野の自然が色濃く残り、まるで時が止まったような佇まいを見せています。



国分寺崖線沿いにある岡本公園民家園。園内には川が流れ、自然の恵みをいっぱいに受けています。園内では畑が耕され、井戸や蔵もそのまま使われています。軒下では、季節を感じる野菜や果物がゆらゆらと揺れています。入園は無料で園内は自由に散策でき、土間から主屋に上がると、囲炉裏に火が焚かれ、お茶を飲みながらのんびり過ごせる――そんな環境が整っています。


家に上がると、職員の方が無料でお茶を出してくれます。いつもと違う空間で、ほっと一息。気持ちが落ち着くと、見える景色が違ってきます。家の中にある展示品は、どれも見ごたえのあるものばかり。懐かしい風景が広がります。
この囲炉裏と茅葺き屋根には、実は深い関係があります。毎日室内をいぶすことにより、囲炉裏から発生する煙。家全体を煙でいぶすことにより、外気温にさらされて湿った藁・壁が乾き、劣化を防ぎます。室内の壁と外壁を比べると、同じものでできているのにも関わらず、室内の壁はすすけて真っ黒! 囲炉裏の煙が、冷たい風雨から、私たちの身を守ってくれる屋根や外壁をより強固なものにしてくれているのです。

ゆったりと時が流れる、世田谷の民家園。
- ふと、見上げてみると・・・。
民家園がある岡本って
どんなところ?

岡本3丁目の坂
(富士見坂)
下り一歩通行の急勾配の坂。関東の富士見百景の1つ。 この坂から晴れの日には富士山が望めることから、富士見坂とも呼ばれている。

旧六郷用水跡
(現・丸子川)
もともとは六郷用水と呼ばれ、 1597年から15年がかりで作られた用水路。この水源を頼りに農作物を作り、繁栄していった。

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